看護実習記録がスラスラ書ける!ヘンダーソン「基本的欲求」活用の超具体ガイド


「看護実習記録、何から書けばいいか分からない…」「ヘンダーソンって言われても、どうやって使えばいいの?」

看護学生の皆さん、実習記録の書き方で頭を抱えていませんか?特に、**「ヘンダーソンの基本的欲求」**を使ってのアセスメントは、多くの学生さんがつまずきやすいポイントですよね。でも、ご安心ください!ヘンダーソンの理論をしっかり理解すれば、実習記録はもう怖くありません。

この記事では、ヘンダーソンの14の基本的欲求を看護実習記録にどう活かすか、その超具体的な書き方を徹底的に解説します。観察ポイントからアセスメントの考え方、そして「書けない…」を解決するヒントまで、まるっとご紹介。

これを読めば、あなたもきっと、患者さんの全体像を捉え、根拠に基づいた看護計画を立てられるようになるはずです。さあ、一緒に実習記録マスターへの道を進みましょう!


1. なぜヘンダーソン?看護実習記録に必須の「基本的欲求」とは

まず、なぜ看護実習でヘンダーソンの「14の基本的欲求」が重要なのか、その意味を理解しましょう。

1-1. 看護の視点で患者さんを捉えるツール

ヘンダーソンの看護理論は、バージニア・ヘンダーソンが提唱したもので、「看護の独自の機能は、人が健康であると否とにかかわらず、人が健康あるいは健康の回復を助けるような活動、あるいは平和な死を迎えるにあたって、援助を必要とする時に、その人が自力で行うであろうことを援助することである」と述べています。

この理論の中心にあるのが、人間が共通して持っている14の基本的欲求です。これらは、人間が健康で自立した生活を送るために必要な要素を網羅しており、看護師が患者さんの状態を**「看護の視点」**で多角的にアセスメントするための強力なツールとなります。

1-2. 14の基本的欲求一覧

ヘンダーソンの14の基本的欲求は以下の通りです。

  1. 呼吸する

  2. 飲食する

  3. 排泄する

  4. 体を動かし、良い姿勢を保つ

  5. 眠り、休息する

  6. 衣類を選び、着脱する

  7. 体温を正常に保つ

  8. 体を清潔に保ち、身だしなみを整える

  9. 危険を避ける

  10. コミュニケーションを図る

  11. 信仰する

  12. 仕事をし、達成感を得る

  13. 遊び、レクリエーションをする

  14. 学習し、発見し、あるいは好奇心を満足させる

これらの欲求が「患者さんにとって、どの程度満たされているか?」「満たされていないとしたら、なぜか?」を考えることで、個別性のある看護問題が見えてくるのです。


2. 実習記録の書き方:ヘンダーソン「基本的欲求」に沿った観察とアセスメントのコツ

さあ、いよいよ実践です。14の基本的欲求を実習記録にどう落とし込んでいくか、具体的に見ていきましょう。

2-1. まずは患者さんの「生活」を観察する!

記録を書く前に、患者さんの情報を収集するのが第一歩。ヘンダーソンに沿って考えるなら、**「患者さんが普段どんな生活をしているか」**に焦点を当てて観察・情報収集します。

  • 五感をフル活用!:

    • 見る: 表情、姿勢、体の動き、清潔感、食事の様子、排泄物、環境…

    • 聞く: 患者さんの言葉、ご家族の話、医療者の情報共有…

    • 嗅ぐ: 体臭、排泄物の臭い、病室の臭い…

    • 触れる: 皮膚の湿潤度、体温、浮腫み…

  • 情報源を多様に!:

    • 患者さん本人との会話

    • ご家族からの情報

    • 看護師さんや他の医療スタッフからの情報

    • カルテ、看護記録、検査データ

    • 病室の環境

「普段の生活ではどうしているか」「入院によって何が変わったか」という視点を持つと、より具体的な情報が集まります。

2-2. 14の基本的欲求ごとに情報を整理する

集めた情報を、14の基本的欲求の枠組みに沿って整理していきます。箇条書きでも良いので、それぞれの欲求に関してどんな情報があるかを書き出してみましょう。

【例:欲求2. 飲食する】

  • 入院前はご飯を3食きちんと食べていた。好き嫌いは特になし。

  • 現在、絶食中であり、点滴にて栄養補給を行っている。

  • 「早く何か食べたい」と発言あり。

  • 口渇を訴える場面が見られる。

  • 口腔内に乾燥が認められる。

2-3. 「阻害要因」と「充足要因」を考えるアセスメント

整理した情報をもとに、いよいよアセスメントです。各欲求について、「患者さんがその欲求を満たせないでいる**阻害要因(問題点)は何か?」、逆に「満たせている充足要因(強み)**は何か?」を深掘りします。

【アセスメントの視点】

  • 疾患や治療の影響: 病気や手術、薬などが、欲求充足にどう影響しているか?

  • 身体的側面: 痛み、倦怠感、麻痺、筋力低下など、身体的な状態はどうか?

  • 精神的側面: 不安、抑うつ、意欲低下など、精神的な状態はどうか?

  • 社会的側面: 家族構成、経済状況、生活環境など、社会的な背景はどうか?

  • 発達段階: 年齢や発達段階に応じた欲求の特性はどうか?

【例:欲求2. 飲食する アセスメント】

  • 阻害要因:

    • 絶食という治療上の制限により、口から食物を摂取する基本的欲求が満たされていない。

    • 口渇があり、口腔内の乾燥も認められるため、不快感を伴っている可能性がある。

    • 「早く何か食べたい」という発言から、飲食への欲求や精神的なストレスがある。

  • 充足要因:

    • 点滴による栄養補給が確保されているため、生命維持に必要な最低限の栄養は充足されている。

    • 飲食に関する家族からの情報があり、入院前の食生活は良好であったことがわかる。

2-4. 看護問題の明確化と、解決のための看護計画

アセスメントから導き出された阻害要因をもとに、患者さんの看護問題を明確にします。そして、その問題解決のために、看護師として何ができるか**(看護計画)**を具体的に立案します。

【例:看護問題と看護計画】

  • 看護問題: 絶食による飲食欲求の未充足と、それに伴う口腔内の不快感

  • 看護計画(目標): 患者が口腔内の不快感なく過ごせる。飲食再開に向けて前向きな気持ちで過ごせる。

    • 観察計画:

      • 口腔内の状態(乾燥、舌苔の有無など)を○時間ごとに観察する。

      • 口渇の訴えの有無、程度を把握する。

      • 食事に関する言動や表情を観察し、精神的側面を把握する。

    • 援助計画:

      • 医師の指示に基づき、○時間ごとに口腔ケアを実施する。(保湿剤の使用、含嗽の促しなど)

      • 口腔ケア時に患者の好きな香りのものを使用するなど、心地よさに配慮する。

      • 気分転換のため、好きなテレビや音楽を提案する。

      • 飲食が再開できる時期や、その後の見通しについて、医師や看護師から患者に説明があるよう促す。

    • 教育計画:

      • 絶食の必要性について、患者が理解できるよう、わかりやすい言葉で説明する。

      • 口腔ケアの重要性について説明し、患者自身でできるケアを指導する。

この流れで、14の基本的欲求すべてをアセスメントし、必要に応じて看護問題と計画を立てていきます。


3. 「書けない…」を解決!実習記録作成のヒント

実習記録は、書けば書くほど上達します。でも、最初はどうしても手が止まってしまうもの。そんな時のヒントです。

3-1. まずは「事実」をそのまま書く!

「ちゃんとした文章にしないと…」と完璧を目指しすぎると、書けなくなります。まずは、**「いつ」「誰が」「何を」「どうした」**という事実を箇条書きでもいいので書き出しましょう。そこから情報を整理し、言葉を補っていくと良い文章になります。

3-2. 「なぜ?」を常に問いかける!

「患者さんが〜している」という事実だけでなく、**「なぜそうなのか?」「そうすることで患者さんはどうなっているか?」**と、常に「なぜ?」を繰り返すことで、アセスメントが深まります。

3-3. 看護師さんの記録を参考に!

先輩看護師さんの記録や、実習指導者さんに見せてもらえる記録があれば、参考にさせてもらいましょう。ただし、丸写しは厳禁です。表現方法や着眼点を学び、自分自身の言葉で書くことが大切です。

3-4. 指導者さんや先生に積極的に相談する!

悩んだら一人で抱え込まず、必ず指導者さんや学校の先生に相談しましょう。「どこでつまずいているか」を具体的に伝えることで、的確なアドバイスをもらえます。

3-5. 小さな変化も見逃さない!

患者さんの小さな変化や、普段の言動にこそ、看護問題解決のヒントが隠されています。ルーティンワークとしてではなく、常に「何か気づきはないか」という視点を持って患者さんと関わりましょう。


4. まとめ:ヘンダーソンを使いこなして、自信を持って記録を書こう!

ヘンダーソンの14の基本的欲求は、看護師が患者さんの個別性を理解し、根拠に基づいた看護を提供する上で非常に強力なフレームワークです。

最初は難しく感じるかもしれませんが、観察→情報整理→アセスメント(阻害要因・充足要因の分析)→看護問題・計画立案という流れを繰り返し実践することで、必ず身についていきます。

実習記録は、患者さんの「今」を捉え、未来の「より良い姿」を想像し、そこへ導くための大切なプロセスです。ヘンダーソンを味方につけて、自信を持って実習記録に挑戦してください。あなたの記録が、きっと患者さんの笑顔につながります!

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