「お金がない」は離婚の理由にならない?夫婦の金銭問題が原因の離婚を回避する方法
夫婦喧嘩の原因、第1位は「お金」だと言われています。
「なんでこんなことにお金使ったの?」「もっと稼いでよ…」など、お金に関する価値観の違いや、収入・支出のバランスが崩れることで、夫婦の溝は深まるばかり。
そして、ついには「もう無理だ、離婚しよう」という事態にまで発展してしまうケースも少なくありません。
しかし、夫婦の金銭問題は、正しい対処法を知っていれば乗り越えることができます。
今回は、金銭問題が原因で離婚を考えているあなたに、円満な夫婦関係を取り戻すための具体的な方法をお伝えします。
1. まずは「現状把握」から!家計の見える化で問題を特定しよう
「なんとなくお金がない」「お金のことでいつも喧嘩になる」という状態では、問題解決はできません。まずは、夫婦二人で家計の現状を正確に把握することが第一歩です。
収入の見える化:
お互いの給料やボーナス、副収入などを全てリストアップしてみましょう。お互いの収入額を知らない、という夫婦も意外と多いものです。
支出の見える化:
家計簿アプリやスプレッドシートなどを活用して、日々の支出を全て記録してみましょう。食費、日用品、交際費、趣味など、項目ごとに分類することで、「何にどれだけお金を使っているか」がはっきりわかります。
貯蓄・借金の見える化:
貯蓄額や、もしあるなら借金の額も正直に共有しましょう。借金は特に深刻な問題に発展しがちなので、隠さずオープンにすることが大切です。
2. 「話し合い」を避けない!ルールを決めて冷静に話し合おう
家計の現状が把握できたら、次はお金のルールを夫婦で話し合って決めましょう。
ただし、感情的になってしまうと喧嘩に発展してしまうので、冷静に話し合うためのルールを設けるのがポイントです。
話し合う日と時間を決める:
「毎週日曜日の夜は家計会議」など、定期的な話し合いの時間を設けましょう。
「責める」のではなく「どうするか」を考える:
相手の行動を責めるのではなく、「この支出をどう減らせるか」「どうすればもっとお金を増やせるか」といった、未来志向の話し合いを心がけましょう。
妥協点を見つける:
お金に対する価値観は人それぞれ違います。「趣味のお金は絶対に減らしたくない」という人もいるでしょう。お互いの譲れないポイントを尊重し、妥協点を見つけることが大切です。
3. 具体的な改善策を実行しよう
話し合いで決めたルールを、具体的な行動に移しましょう。
共通の目標を設定する:
「1年後にハワイ旅行に行くために、毎月5万円貯金しよう」など、共通の目標があれば、お金を節約するモチベーションが上がります。
お小遣い制を導入する:
「何にいくら使ったか」を全て報告し合うのはストレスになることもあります。それぞれ自由に使える「お小遣い」を決めれば、互いのプライベートな支出を尊重できます。
家計管理を分担する:
「夫が支出管理、妻が貯蓄管理」など、役割分担をすることで、お互いに責任感が芽生え、家計管理がスムーズになります。
4. 専門家への相談も視野に入れよう
自分たちだけでは解決が難しい…そんな時は、専門家の力を借りることも有効です。
ファイナンシャルプランナー(FP):
家計の診断や、ライフプランに合わせたお金の計画を立てるサポートをしてくれます。
カウンセリング:
金銭問題の根底には、夫婦間のコミュニケーション不足や価値観のズレがあることが多いです。夫婦カウンセリングを受けることで、問題の本質に向き合うことができるかもしれません。
5. 「お金」が全てではないと再認識する
「お金がない」という問題は、夫婦の愛を試す機会でもあります。
お金のことで喧嘩を繰り返していると、「もうこの人とはやっていけない」と思ってしまいがちですが、本当に大切なのはお金ではなく、一緒にいる相手です。
お金の問題を乗り越えようと協力し合う過程で、夫婦の絆はより一層深まるはずです。
「お金がなくても、あなたといるだけで幸せ」と心から思えるようになれば、金銭問題が原因で離婚するという事態は避けられるでしょう。
まとめ
夫婦の金銭問題は、放置すれば離婚の原因になってしまいます。
しかし、まずは冷静に現状を把握し、夫婦で協力して具体的な解決策を実行することで、必ず乗り越えることができます。
家計の見える化で問題を特定する。
冷静な話し合いでお金のルールを決める。
共通の目標でモチベーションを維持する。
お金の問題は、決して恥ずかしいことではありません。
お互いの価値観を尊重し、助け合いながら、より強い絆を築いていきましょう。